有田鉄道は、紀勢本線藤並駅から金屋口駅5.6kmを結んでいた路線で、2002年12月31日に廃止されました。
終点である金屋口駅は有田川に沿った場所にあり、車庫もありました。訪問した1989年当時、車両はキハ58形のみで、一部の列車は紀勢本線の湯浅まで乗り入れていた記憶があります。ちなみに、このキハ58は富士急行が導入したものを譲渡された車両で、外観などはほぼ同じですが、国鉄のキハ58とは異なります。方向幕が「湯浅」になっています。
金屋口駅に停車中のキハ58です。有田川に面しているのがわかります。運用はこちらに写っている両運転台形のキハ58003が中心になっていました。
車庫にはディーゼル機関車も留置されていました。
金屋口駅は現在有田川町鉄道公園として整備され、キハ58の動態保存をはじめ、複数の車両が展示されているようです。機会があれば訪れてみたい場所です。