1987年3月31日、日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化の前日、ひっそりと最終日を迎えた関東の鉄道がありました。常磐線土浦駅から水戸線岩瀬駅間の40.1kmを筑波経由で結ぶ筑波鉄道筑波線です。関東近郊にありながら、全線非電化単線の路線でした。
いまでは「つくば駅」と言えばつくばエクスプレスの終点を指しますが、当時は漢字で「筑波駅」でした。
当時は廃止の最終日といっても、人が多く集まることもなく、地元の人が記念に乗っておこうとか、鉄道好きの人がちらほらいる程度で、とても平和で穏やかな時代でした。
土浦駅に停車中の列車です。最終日にもかかわらず、普段と変わらない雰囲気です。
この車両はWikiによると、元雄別鉄道のキハ49200形という車両のようです。後位に連結されているのはキハ10です。車両の大きさが違いますね。
列車には「さようなら」のマークが控えめに掲げられていました。こちらはキハ10の側です。